近々お出かけを予定している利用者さんのために、中山川ダムへ下見に行ってきました。
利用者さんとお出かけの背景
利用者さんは車椅子を利用しており、長い入院生活が続いています。今回のお出かけは、お母様と一緒に外出する支援で、最終的な目標は関西方面、もともと住んでいた場所への旅行です。ただ、長い入院生活の後で外出に慣れていないため、まずは病院の近くで短時間のドライブから少しずつ慣らしていきたいとのことでした。
中山川ダムへの下見

その最初の一歩として、中山川ダムをお出かけ先の候補として考えていました。実際に行ってみると、ダムの上の道は広くて平坦で、車椅子でも移動しやすそうな環境でした。ダムの水面を見渡せる屋根がある場所もあり、そこでゆっくり休みながら軽食でも食べられたら最高だと感じました。
放流されている水の迫力や緑に囲まれた静かな景色。利用者さんとお母様がここでどんな表情をするのだろう、どんな話をするのだろうと想像しながら、一人でワクワクしていました。
下見に気持ちが入る理由

介護タクシーの仕事は、ただ移動を支援するだけではないと思っています。その人が「また外に出たい」と思える経験を一緒に作ることが大切だと感じています。だからこそ、下見一つにも自然と気持ちが入ります。
関西への旅行という大きな夢に向けて、まずは今回の中山川ダムへのお出かけを良いものにしたい。そう思いながら帰路につきました。
こうした外出支援の積み重ねを大切にしながら、個人事業主として介護タクシーと自費高齢者支援を続けています。
後日談:お出かけ当日のこと
実際のお出かけ当日、利用者さんとお母様はダム周辺の散策をとても喜んでくれました。下見の時に一人でワクワクしながら想像していた通り、屋根の下でゆっくりしながら景色を楽しんでいただけたようで、支援者としてうれしい瞬間でした。
お出かけの中でいろいろとお話をする中で、利用者さんの昔のお仕事のことを聞かせてもらいました。ものづくりの職人さんで、ディズニーやユニバーサルスタジオにある大きなキャラクターの造形物(樹脂などで作られているもの)を手がけていたそうです。華やかなテーマパークの世界を支えてきた方だったと知り、驚きとともに自然と尊敬の気持ちが湧いてきました。
この話を聞いてから、テーマパークのキャラクターを見る目が少し変わった気がします。以前は「かっこいい」「かわいい」といった、キャラクターそのものへの感情しか湧きませんでした。でも今は、その裏に職人さんたちの想いや苦労、こだわりがあることを思わずにはいられません。華やかな世界には、見えないところに多くの人の仕事と情熱が詰まっている。そう気づくと、世界に少し深みが増したような感覚があります。
介護の現場は、その人の人生に触れる仕事だと改めて感じます。移動を支援しながら、こんな話が聞けることも、この仕事の魅力の一つだと思っています。

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